オープンキャンパスと企画屋稼業

 芸術計画学科、横文字でart planning という学科。1974年からある、うちの大学では意外に歴史と伝統のある学科だ。昨日今日とオープンキャンパスなのだが、毎度、説明に苦労する。

1970年の大阪万博を受けてできた学科なのだが、じつは、世界的にも、この分野の嚆矢だ。にウィーン国立音楽大学(この日本の通称は正しくない、音楽・表現大学で、テレビ学や映画学なども含む)にIKM、文化経営・文化学研究科ができたのは、うちの翌年。まあ、むこうの方は芸術観光を含むオーストリアの国策的なバックがあって、規模はでかいが、ちょっとアカくさい。一方、こっちは民間事業の話。おまけに、現実には大手スポンサーのマネーパワーを動員できる電通や新聞・テレビの事業局などが、この手の仕事をやることが多く、どうしても行政などとのタイアップがらみの、無名の裏方事業の話になりがち。いよいよ高校生などにはわかりにくい。

 とはいえ、近年は、10周年記念のアイマスなどのおかげで、プロデューサーという、イメージ戦略そのものを練って、予算や人事を操るクリエイターの存在は、少しずつ認知されつつもある。問題は、しばしばいい年をした年配の方(ときには教員や役人)が、本来のプロデューサーの仕事の重要性を正しく理解しておらず、タレントやアーティストのカバン持ち、使いっぱしりの日本的「マネージャー」みたいなものと思い込んでいること。プロデューサーがタレントやアーティストを使うのであって、その逆じゃない。なのに、なにかと、「ボランティア」とかいう美名のもとに、雑用に動員する労働力の人足寄場かなにかのように勘違いされることも。おまけに、昨日今日と暑い。とても疲れた。