読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

グレッグ・レ・モンとリシャール・ヴィランク

 ツールドフランスを見ていると、国によってゲストの傾向も違うのに気づく。日曜の英国のeurosportは、孤高のグレック・レ・モン。さして私と年も変わらないのだが、不摂生のせいか、同一人物とは思えないほど往年の面影のかけらもなく、えらいふけたじいさんに見えるので驚いた。が、あいかわらずの毒舌でアグレッシブ。トレック社と戦いながら、ドーピング問題でアームストロングを追い込んだだけのことはある。

 一方、フランスのeurosportでは、昨晩、リシャール・ヴィランクが出てやがった。こいつ、フェスティナのCMでしつこい、うざい。だれがあんな広告だけの安物時計、買うものか。しかし、CMの方の映像はよほど手を入れているのか、いまの実物は、まったく冴えない、ただのおっさん。フェスティナ事件でも、なかなかドーピングを認めず、認めても9ヶ月の出場停止だけで逃げ切った。さすが登り逃げに強い選手だが、まさにあの安物時計にふさわしい人気だけの安物人物。

 たかが自転車レースだが、あれほどの長丁場となると、それぞれに人間性が出てくる。フルームなんて、ヘナチョコでプロトンの中に隠れての姑息な総合点狙い、かと思いきや、なんだあいつ、すごいじゃないか。残り8キロから飛び出し、前評判ばかりのキンタナを離してなお最後の最後まで時間差を稼ぎ続ける。サポートのリッチー・ポートまで、キンタナを抜いてしまった。チームワークもいいし、人柄も良さそうだ。この先、まだ10ステージ。いや、10年後、どんな人物になっているのだろう。