にごりワインの季節

 ドイツでは、この季節、酵母が入ったままの、今年の新酒、にごりワインが街角でビン売りされている。ちょっと甘酒なんかに似た、酵母独特の甘みに満ちた、秋の季節の味。なんて思い出していたら、無性に飲みたい。考えてみれば、この近所、ワイナリーは少なくない。東京に住んでいたころは、山梨まで買い出しに行ったが、このあたりにもあるんじゃないだろうか、ということで、聞いてみた。

 たら、なんのことはない、大学のすぐ近くで、あるじゃないの。酵母がまだぴちぴち泡を出しているとか。だけど、ビン詰めして、一般にも売ってる、と聞いて、あれっ、とも、思う。ドイツの場合、フタにキリで穴が開けてある。そうでないと、ビンが爆発してしまうから。それで、こぼさないように、立てて持って帰る。だけど、日本で、販売用に栓を閉めきってあるって、それ、亜硫酸でしめちゃったんじゃないのかなぁ。酵母カスが残っているだけじゃ、にごりの意味がない。

 なんにしても、近々、仕事の帰りにでも、寄ってみようと思う。できれば、酵母をしめていない、生きて泡の出ているやつが飲みたい。あれ、一両日に飲まないと、味がバカになるんだよね。でも、それくらい酵母の生きがいい方が、いいんだけどなぁ。