法皇さまとヘルスエンジェルス

 今度の法皇フランシスは、なかなかすごい人だ。昨日の日曜の午後は、ハーレダヴィッドソンが110周年だとかで、法皇さまは、ヴァティカンの広場に、かのベンツ製の白いパパモビルを駆り出して来て、そこに集まった革ジャン野郎どもに祝福を与えた。かっこいいぜ。

 まあ、ハーレというと、悪名高いヘルスエンジェルスモータークラブが思い浮かぶ。トンプソンの渾身のドキュメンタリールポは、60年代の荒れた雰囲気をセンセーショナルに描き出していたが、もともとどこまでほんとうやら。偽悪的な出で立ちがウリなだけで、ほんものの恐い人たちとは、ちょっと種類が違うような気がする。それよりもはるかに面倒なのは、ヴァリーのような、ネオナチのハーレ軍団。一方、ハーレは、白バイにもなっているわけで、そのスポーツスター系のクセのない走りは、ゴテゴテとしたヘルスエンジェルスの連中よりもスマートだ。

 もっとも、ヨーロッパとなると、バイクはハーレよりBMWが圧倒的だろう。大型だと、ホンダやカワサキも人気だ。こういう状況で、法皇さまが特にハーレを祝福するというのは、いろいろ複雑な事情もありそうで、政治的にも腕がよさそうだ。