ヒラギノと平成明朝体

 マックバカに多いのがヒラギノ信者。ヒラギノは、かなを小ぶりにしてあり、たしかに書籍のDTPなどではリズム感があって読みやすい。で、連中がバカにするのが、平成明朝体。漢字も、かなも、まったく同じ大きさでできている。線も、垂直水平。えらく機械的だ。それで知ったかぶりのバカデザイナーにバカにされる。

 ところが、それはそれで理由がある。もともと平成明朝体は、パソコン画面用にわざわざ新規に作られたフォントで、当時は画面解像度が高くなく、マックや最近のパソコンのようににじみぼかしでわずかな斜線をきれいに表現するなんてできなかった。だから、線は垂直水平。この方が視認性が高かった。

 いまでも平成明朝体は、活躍の場がある。いや、マックバカがバカなのだ。ヒラギノで住所録とか作ったら、「郷ひろみ」とか「さつき台」とか、漢字ばかりが目立って、表がガタガタになっちまう。パワーポイントなんかでも、平成明朝体の方がグリッドが美しい。ヒラギノはたしかにDTPなどの長文には向いているが、それ自身に自分のリズムがあるために、それ以外の場では、全体のデザインを喰っちまって、まったく使いものにならない。つまり、ヒラギノを濫用するデザイナーは、ヒラギノに依存して仕事を仕上げているだけ。まともなデザイナーなら、かなを小ぶりにするなんて、フォントに頼るまでもなく、自力で微調整するのが当然だ。