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ワシントンポストの写真加工問題

 トレーシー・ウッドワードは、ワシントンポストヴァージニア州の人気報道カメラマンの一人。高校生のスポーツ関連の写真では、ずばぬけてうまい。2月18日の同州の高校レスリングトーナメントの写真を、彼はホワイトハウス報道カメラマン協会にエントリーし、優秀賞に称えられた。ところが、エントリーされた方の写真は、ワシントンポストに掲載された写真とは違って、後ろに立っているレフリーが消されていた。それで、大騒ぎ。受賞も取り消し。

 いまや商用写真でフォトショップを通していない写真など皆無。デジタルである以上、フィルムの現像調整と同様に、色やコントラストの再調整が不可欠だ。さらには、粒度やレンズの歪みの補正、さらにさらには、シワや肌荒れ、ニキビを消してしまったり、服のたるみを直す、ウエストを細くする、等々、際限ない。やる気になれば、腕さえあれば、なんでもできる。

 だが、報道写真で人を消してしまうのは、あきらかに一線を越えている。それにしても、雑な消し方だ。ズボンのテカりだけ残っている。その一方、腿から上を歪ませてひっぱったりするような、妙に細かいいじくりもやっている。この十数年来、キャパのインチキが大問題になっているのに、その騒ぎも知らないとは、報道に席を置く資格からして無いやつだろう。もっとも、告発には嫉妬も絡んでるようで、面倒な業界だ。