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シャケットーラを飲みに行きたい

 なんで日本の酒屋って、バカの一つ覚えで、すぐ「幻の」って言うんだろう。1ドル360円の時代でもあるまいに、世界中のたいていのものが日本に入ってきている。シャケットーラだって、ワイナリーはいろいろあり、価格も、べつに特別なわけではなく、ハーフ(デザートワインだからね)で6000円程度だ。現地なら、2000円もしない。ソーテルヌなんかより、はるかに安い。

 ただ、デザートワインは、日本の味音痴だらけのワインノンベには人気があるまい。これまた、バカの一つ覚えで、なんでも辛口が偉いと思っていやがる。スィーツ(ドルチェ)ですら、甘すぎなくていい、なんて、ぬかしやがる。甘いからスィーツ(ドルチェ)なんだよ。エスプレッソだって、もともと角砂糖にかけて匙で砕き溶かして飲むくらいのもんだ。なにがブラックだよ。どさくさに英語を混ぜるななよ。

 問題は、泥甘のデザートワイン、とくにシャケットーラは、やたらヤワだ、ということ。強壮用ブランデーを船で揺すって混ぜ込んだポートワインとはわけが違う。トカイアスーみたいにペーストで無理やり甘くしているわけではない。芳醇な香味が中に溶け込んでいる。振って日本に持ってきたのでは、意味が無い。やっぱり夏の暑い日に、きん、と12度くらいに冷やしたのを、沈みゆく夕日でも眺めながら、現地でちびちび嘗めていたい。