神戸アートウォークのポスター問題

 またパクリだ。というより、完全なトレースだ。そもそも、ジェッロのアドは、教科書にも載るくらい有名なものが多い。ウィットニー・ダローの作品は、とくによく知られている。にもかかわらず、むしろ審査員がこんなあからさまな盗作を受賞させたことの方にも問題がある。

 だが、もとより、応募作が38点しか無かったとか。つまり、これは、もともとまともな公募ではなく、県下の一部の学校にのみにしか通知されなかったものであったらしい。それも、ポスターとパンフレットの発行配布経費は120万円。今後さらに約90万円をかけて、次点作品でポスター800部とパンフレット12万部を再発行する方針、というのも、奇妙な話だ。刷り直しが90万円でできるのであれば、なぜ最初に120万円もかかったのか? 枠のみのレイアウトデザインの仕事ごときで30万円も払っていたとすれば、ずいぶん法外な価格だ。

 もっとはっきり言ってしまえば、県下の一部の学校の持ち回り受賞で、審査員なども内輪でやっていたのではないのか。公表数日で市民の方が気づくくらいの間抜けさだ。いや、そうでなくても、プロなら、女性の手首がおかしい(もとはカートを押していた)のにすぐ気づくはず。アートをはやりものにして客寄せするのもけっこうだが、能力のないやつらが、カネ目当てにうごめくのは見苦しい。