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文楽の耄碌

財政難の大阪市が大阪の「伝統芸能」の文楽への補助金を打ち切るかどうかで、ある在阪テレビ局(だけ!)が異議を唱えている。あほくさい。とにかく致命的なほどに客が入っていないのだ。なぜって、つまらないから。伝統だというだけで保護に値するのなら、肥だめを国宝にするのと同じこと。

いまさら言ってもなんだが、文楽は、伝統に甘んじ、努力を怠ってきたと言わざるをえない。歌舞伎だって人気商売としてケレン味で売ってきた。大衆娯楽のくせに、国宝だなんて言われるようになって、観客不在で公演をするなど、頭が変になったとしか思えない。

なにしろ人形劇として、今の文楽は、現代では技術のレベルが低すぎる。いっこく堂とか、Philip Huberとか、Royal de Luxeとかの人形劇を見れば、芸への精進とはどういうことか、伝統を引き継ぐとはどういうことか、一目瞭然。過去の遺産にすがっているだけで、新たな挑戦をしないなら、それはただのゴクツブシ。だから、観客から見捨てられた。こんなものにカネを出して舞台を塞いでいるのは、世界で競えるだけの新しい人形劇を日本から生み出すのを邪魔しているだけだ。