アール・ブリュット

ちかごろ、お笑いでも、アートでも、とりあえず有名人になる手段としか思っていないやつが多すぎる。まあ、実際、それでいったん有名になりさえすれば、なんとなく渡っていけてしまうのも事実なのだが、しょせんシロウトだまし。才能もない、努力もしたくない、でも、とにかく目立てば勝ち、と、営業100%。

 一方、小説でも、絵でも、書かずにいられない、書かなければ生きていけない、というような内側から焼かれるような炎に追い立てられている人々もいる。作品を発表するかどうか、人に認められるかどうか、など、どうでもいい。幸いにそれで職業になっている人もいれば、変人、狂人とされても止めない人もいる。インサイドか、アウトサイドか、を問うこと自体、どちら側にいるにせよ、彼らにはもとより関係のないことだ。

 営業系アーティストは、見る者から見れば、まことに哀れなものだ。一生懸命にアーティストのふりをしているが、アートの火が無いのだから、燃えるわけがない。王様のふりをしている道化。いつか正体が気づかれないかと、怯え続けていることだろう。それにしても、こういう連中をでっち上げ、持ち上げるマスコミも悪い。まあ、彼らも同類だから仕方ないか。