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もっと別の大きなこと

 経営学も教えていたことがあるとはいえ、経済学の専門家ではない。だから、ここに書いてあることを信じてはいけない。XXマフィアと呼ばれる巨大利権の本体は、戦中戦後の軍需省通産省統制経済に始まる。とくに財閥解体後、金融信用不足、エネルギー不足に対し、かなり特殊な企業グループ、護送船団方式を作り上げた。すなわち、庶民の給与を生保と銀行で吸い上げ、信託銀行経由で、鉄鋼、化学(肥料)、そして、エネルギー開発(炭鉱、ダム、原子力)に注ぎ込む。

 いま、彼らが必死に防ごうとしているのは、原発不安や電力不足ではなく、発行残高最大の東電社債6兆円が紙クズになる危険性だろう。これは、リーマン負債の10分の1だが、日本における社債と株式の「もちあい」という金融構造のせいで、すぐに「臨界」、下請倒産はもちろん国際金融危機という無限拡大連鎖に至ってしまう。ただでさえ、旧企業グループは、バブル後、資本集約性を限界まで推し進めてしまっており、自力ではこの穴埋めができない。政府に頼ってみても、日本円の通貨危機になれば、もっとまずい。

 1923年の関東大震災で、東京渡辺銀行が飛び、1927年、昭和金融恐慌に至った。そして、世界大恐慌が襲いかかる。こういう問題は、あまりに大きすぎ、だれにも止められない。