挙国一致大政翼賛の亡霊

 自分の投稿記事を読んでくれる人がいるのはありがたいが、やたら多いというのも、不幸な時代だ。本来であれば、私なんぞが出るまでもなく、新聞やテレビが、きちんと記事にして広く知らせておくべき事実だ。そのうえ、いまは批判すべきときではない、なんていうバカまで出てくる。なんでこんなことになっているのか、わかっていない。政治でも、マスコミでも、エネルギー問題でも、問答無用で、批判や疑問を切り捨てきた結果じゃないか。

 どこでも、組織の中にいて、上司の顔色を伺わないやつはいない。そのうえ、上にだけ媚びて、自分に反対する部下を抱え込む度量のない薄っぺらなヒラメばかりが、戦後の年功序列で出世した。 銀行は、定期的な人事異動によって、前任者の仕事のすべてに再チェックをかける。せめて、二大政党、二大派閥、右翼と左翼が拮抗し、つねに相互監視していれば、大事になるまえに未然に制限もかかるが、独占超長期の絶対安定政権の下では、絶対に腐敗する。

 かつてテレビの報道の末端で働いていたことがあり、調査報道のやり方の基本は知っているとはいえ、私などは、もはや退役者だ。いまの現役のジャーナリズムにこそ、もっと社会チェック機能を果たすべく、いっそう奮起してほしいのだが。