こういうときは、まず笑え

 『ハッピーフライト』じゃないが、いよいよむちゃくちゃになってきた。自衛隊、消防、警察、そして、作業員に米軍。こういう人々によってこそ、これまでの生活が支えられてきたことを実感する。安全の一点張りで原発推進した連中もどうかと思うが、自衛隊や米軍を「暴力装置」などと言って半世紀も邪険に扱ってきた連中だって、同罪じゃないか。危機はある。いつかある。そのときのための備えを軽んじてきたツケが、いま我々を苦しめている。

 あんまり人物として好きではないが、ダイエー中内功は偉かった。阪神震災直後から、開けられるだけの店を開けさせた。ヤキソバでもなんでも、とにかく商売を続けさせた。戦後の焼け跡の最悪の混乱を経験してきた者の知恵だろう。売っているものがなくなったら、略奪が始まる。いまも、被災地で、この苦難の中、無理を重ね、あくまで常識的な価格で商売を続けている人々がいる。こういう静かな庶民のがんばりは、わかる人にしかわかるまい。そして、いずれ、タダでばらまいている善意の救援物資が、そういう良心的な庶民の生活を痛めつける。

 もはやミクロ的な善意や常識が通用する規模の災害ではない。募金を送ったって、予算出動をしたって、国力が疲弊した状況では、インフレになるだけで、事態は好転しない。