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大学は学生が主人公

 春休みだから、講義は休みだ。とはいえ、カリキュラムのことなどで出校すると、意外にも、学生があちこちにうろうろいっぱい。それも、踊っていたり、チャンバラしていたり。気候はまだ肌寒いのに、Tシャツで汗だらけになって、熱心に練習している。みんな笑顔がいい。

 自分が出たところ、東大は、まるで死体安置室のようだった。教員には生気がなく、助手がいれるバカ高い茶をすすっているだけ。事務職員は、眉間にしわを寄せて、書類の整合性をチェックするだけ。一部にごちゃごちゃ騒いでいる学生がいないではなかったが、数十年遅れの学生運動など、ゾンビのようなものだ。本気で研究しようという学生は、生協で本だけ買って、こんな不気味なところから、とっととみな家に帰った。最近は、もっと寂しい大学も多いらしい。4時も過ぎれば、墓場のように閑散としているとか。

 それらに比して、うちの大学は、いまどきに珍しく活気がある。なんだか知らないが、日が暮れてから、突然にコンサートを始めるやつがいたり、ごぞごぞと演劇の公演に人が集まってきたり、ガラス工芸の窯が真っ赤な火を吹いていたり。学生が自分たちで自分たちのやりたいことに打ち込める環境というのは、とても貴重だと思う。