2兆円の為替介入

 2兆円も使って、紙くずみたいなドルを買って、左派政権が米国からなにを買うのだろう。戦闘機かなにかなのだろうか。冗談のようだが、この問題は、本質的だ。ようするに、ドルが下がったのは、ドルを使って米国から買うモノが無いからにほかならない。為替だけ介入したって、米国のファンダメンタルがグズグズなのだから、どうしようもない。ちょっと前の英国病のポンドみたいなもの。そんな通貨、使い道がない。

 米国は、ニューディールに国内高速鉄道網を掲げている。健全な選択だと思う。ようするに、自動車ばなれだ。にもかかわらず、日本政府が、国内の自動車などの米国への輸出産業を為替介入で買い支えても、どのみち元には戻らない。やるなら、2兆円で、とっとと業種転換でもやった方がまし。

 カネと地位を持っているのは、過去に稼いだ連中。しかし、過去は過去で、彼らの言い分を聞いても、老人が若返ることはない。とはいえ、82円が防衛線、なんて、言ってしまう閣僚がいるような政府では、為替がなんだかなんて、まったくわかっていないのだろうし、まさにカネをドブに捨てるような仕業だ。しかし、カネというものそのものが、世界的に紙クズになりつつあるようだから、それも、まあ、いいか。