女性官僚の冤罪事件

 無罪になった。もともと奇妙な話だった。部下が上司の主犯性を主張する、というのは、物語としてはわかりやすい。だが、人柄、キャラクターというものからすれば、どうもおかしい。にもかかわらず、検察は、あっちも、こっちも、よくもまあ、見事な「絵図」を作ったものだ。背景として、女性官僚の一期生の存在に対する陰湿なおやじたちの抵抗があったようにさえも思える。

 じつは、かの政治家についても、本人は知らないとはいえ、それをちくった部下の方は、個人的に知っている。その後、すっかり陰を潜めて、いま、なにをやっているかは、知らないが、彼の言った話であれば、私なら信用しない。それに乗って検察が、あの政治家を有罪にしたとすれば、個人的な印象としては、あまり当てにならないな、と思う。

 検察の連中は、企業弁護士になれば、その何倍もの収入を得られたにもかかわらず、あえて正義をめざして職についた者のはずだ。しかし、妄想に基づけば、むしろ悪の作文になる。なぜこんな危ういやり方に頼るようになってしまったのか。弁護士であれば、こんなリスキーな立証は絶対にやるまい。漏れ聞くところでは、調書取りそのものから腐っていたらしい。それで、まだ控訴の危険性があるというのは、あまりにもバカげている。