本の量

 自分で買ったのだから、自分の責任だが、それにしても、自分の本の量には辟易する。とにかく重い。かといって、洋書によくあるようなザラ紙のペーパーバックは、積むと崩れる。背が反り返る。腹立たしいのは、縦横の比率の狂った変形本で、美術関連でよくあるのだが、ほんとうに始末に悪い。こういう書籍デザインをするやつは、家に本が二、三冊しかないのではなかろうか。

 本棚も面倒くさい。安物を買うと、すぐに棚板が曲がる。これを作ったやつは、いったい本棚になにを置くつもりだったのだろうか。奥行きの深いのだと、手前にも置きたくなるので、薄いのを選んで壁一面に並べているが、倒れてくるので、天井でつっぱる。といっても、昨今の家で、めいっぱいに本を入れ、天井と床でつっぱったりすれば、容易にたわんでしまう。本の下敷きなんかで死にたくないから、本棚の下の手前側に転倒防止のクサビ状の樹脂を敷いているが、どの程度の地震まで大丈夫なものやら。

 なんにしても、これ以上、増やしたくない。というより、もはや増やせる状況ではない。早く電子書籍化が普及してくれないと、このままでは、早晩、暮らすスペースが無くなってしまう。いや、それでは、それこそ本末転倒。そんなことになるくらいなら、本など、全部、捨ててやる。