営業の人々

 週末くらい昼寝をしたい。部屋にエアコンをかけていても、廊下などが暑くて、なにもする気にはなれない。だが、そういう時に限って、玄関ベルがなる。新聞や生協、新装開店の美容室やパン屋。チラシともなれば、一日でポストがいっぱいになる。不況でたいへんなのだろう。この暑い中、御苦労様と思いつつも、こちらも、はい、そうですか、ではお願いします、というわけにはいかない。

 だいたい新聞でもなんでも、売れもしないのに、作りすぎなのだ。無理に稼働率を上げて、単品原価を下げようとするものだから、営業が苦労する。ガソリンスタンドなど、この炎天下に、アルバイトの若者に道路際で大きな旗を振らせていたりするが、そういう人間味のない店長のいるような店では、むしろ、絶対にガソリンは入れてはやるまい、と思う。そういえば、どこぞの田舎に、賑わいこそ大切だ、とかいうのだけが持論の、ガソリンスタンドの世襲バカ社長がいたが、人の迷惑も顧みず、どこでも変なパイプの臭い煙をしゅぽしゅぽと撒き散らし、ほんとうに嫌なやつだった。

 いくら営業努力されても、いらないものはいらない。必要なら、こっちから連絡する。だが、それを営業の人々に言っても申しわけない。上が時代を読めていないことこそ、売れない最大の原因になっているのだから。