子供のためのドラマ映画

 アニメをやっておけば、それで子供番組だ、とは、あまりに杜撰な発想だ。年金問題を世代間不公平と言って、ごちゃごちゃうるさい若い連中が多いが、次の世代の子供たちを、玩具や食品を売りつけるカネズルとしか考えていないのであれば、結局、やっていることは同じではないか。

 当たり前のことだが、子供だって人間だ。客が子供でも、手を抜いていいことにはならない。かつて、『ちゃこちゃん』だの、『世界名作劇場』だの、スポンサーを含め、真剣に子供番組を作っていた人々もいた。しかし、ほとんど全滅だ。まして、映画となると、映画でカネをふんだくった上に、商品を売りつける魂胆が丸見え。子供雑誌など、ひどいものだ。どうでもいい怪獣やキャラクターの名前やデータの羅列。あんなものを覚えさせて、それが犯罪的なことだとわからないのだろうか。

 幸い、子供向けの良い映画は、DVDにもなっている。『鉄塔武蔵野線』とか、『ウォルター少年と、夏の休日』『ミシシッピーに手を出すな』等々。図書館で児童書に詳しい司書も増え、蔵書も充実してきているが、今後、子供向け映画に詳しい司書が出て、こういう映画も、きちんと子供たちの手に届くように目配りしてくれるようになれば、と願っている。