カラーバーストと3Dテレビ

 とにかく今の時代、過去の負の遺産が多すぎる。テレビ続きで言えば、デジタルになっても、秒あたりのフレーム数は59.94fpsなどという、えらく半端な規格だ。これは、アナログ時代、白黒はきれいに30fpsだったのに、カラーにするとき、カラー信号を輝度信号と色座標信号とに分け、後者を秒ごとに初期化するために、水平同期信号の後にカラーバースト(色同期)信号を入れる必要が生じ、このために、絵の1%を間引いた(逆に言えば、絵の表示時間が1%伸びた)ことで、29.97fpsになってしまったことによる。デジタルのインタレースで、その倍となり、上記の変な数字になった。

 もちろんデジタルでは、こんなカラーバースト信号のための隙間など不要だ。だから、米国ではきりっと60fpsに戻してしまおうとしている。しかし、アナログとの移行期で、連続性を確保するために、59.94fpsがデジタルでも標準規格となりつつある。

 ところが、いまや3Dの問題が生じた。あれは、液晶シャッターメガネと同期して、同じ画面に異なる角度からの画像を交互に表示している。30fps+30fpsならかんたんだが、59.94fpsでは始末に悪い。地上波で3D放送をしようとすると、これがまた問題になる。ごちゃごちゃごまかしを重ねるより、この機会にすっきり60fpsにすればいいのにねぇ。