人間の魅力の三要素

人の魅力は三つの要素から成り立っている。すなわち、存在の魅力、行為の魅力、所有の魅力だ。

このうち、いちばんわかりやすいのが、所有の魅力で、いろいろ持ってるやつのそばにいれば、なにかおこぼれがあるんじゃないか、というところだろう。持っているというのは、カネや財産にかぎらない。仕事のチャンスから、姉や妹(兄や弟)まで、含まれる。もっとも、いろいろ持っていてもケチくさいのは逆効果。歴史上のカリスマも、モノに執着しないお坊ちゃん育ちが多い。

行為の魅力は、偉業をやり遂げたということではない。それだと、むしろ経歴の所有になってしまう。そうでなく、彼がやり遂げようとしている、チャレンジしていることそのものに、人は魅力を感じる。いくらいろいろ持っていても、漫然と現状に甘んじているようではダメだ。

もっとも難しいのが存在の魅力。その人がいるだけで、現場の高揚感が生まれるようなスター性。なにかまずいことがあっても、彼ならなんとかしてくれるだろうという期待感。つまりあるだけで安心な保険のようなものだ。ここにおいて、彼は信号機のような機能を果たしている。だれもが彼の一挙手一投足に注目している。