利権の消滅と政治の崩壊

総理が辞めるそうだが、だれがやっても一年ともつまい。大臣だの、党役職者だのが、政府や党の意向の調整を経ず、自分の意見を公式にマスコミに言い散らすからだ。この傾向は、民主党より前、自民党末期からのものだ。どこの党も抑えがない。

上層から末端まで、組織人や役職者としての基本が抜け落ちている。軍隊式の統制に反発した世代であるのはわかるが、一言でいえば烏合の衆だ。それが数百人もいる。まとまるわけがない。それぞれが、自分の信念、という美名で、人気取りのスタンドプレーに徹する。実際、その方が選挙で通る。選挙に通れば国会議員だ。一人でも数がほしい党は、かんたんに除名にはできない。ここでは、組織のためにドロかぶる、世間の憎まれ役を演じるなどというバカはいない。

利権政治がいいわけがない。しかし、あの時代、意を屈しても、それが別のところで埋め合わせされた。いま、意を屈しても、埋め合わせはない。だから、みんな、何ものにも屈せず、好き勝手にやりたい放題。体裁はいいが、こんな政治、だれが総理になっても、調整のしようがない。