大学の教員と職員

ある大学は、職員が卒業生だらけで、教員をぶっきらぼうにこきつかっている。また、ある大学は、「先生様」と呼んで、教員を持ち上げまくっている。どっちがうまくいっているか、と言えば、後者にきまっている。

それはべつに職員より教員が偉いからではない。教員が大学の主力商品だからだ。タレント事務所と同じ。売る側がゾンザイに扱っていれば、客にも安く買いたたかれてしまう。高級車のようにピカピカにして、いかにも貴重そうに飾っておいた方が、学生や父兄、世間もありがたがってくれる。

しょせん建前。ところが、教員の中には勘違いして、教材のコピーだの、出席表の整理だの、雑用を職員に頼むバカが出てくる。断って角をたてるのも大人げないから、職員は善意でやらざるをえないだろう。すると、それが慣例化してしまう。さらには、延々とどうでもいい雑談につきあわせる。そのうち、その問題教員がいなくても、職員同士で雑談ばかりとなり、だれも働かなくなる。

だが、教員には教員の仕事があるように、職員には職員本来の仕事がある。教員と職員は、まさに車の両輪だ。それぞれがそれぞれのすべき仕事に全力で取り組んでいてこそ、大学は、有為の学生たちを乗せ、前へと進むことができる。