劇団四季の経営状態

占有劇場を全国展開してきた劇団四季だが、今年二月始め、福岡シティ劇場が陥落。このGWだけ、なんとか『エビータ』を持ってきたものの、入りがボロボロ。損益分岐点をはるかに割り込み、幕を開けるだけ赤字が出る。それで、来月の公演も急遽中止。他のところもかなり悪そうだ。

これはリーマンショックのせいではない。四季は、過剰な設備投資に加え、2007年の韓国進出の失敗、『マンマミーア』の不人気のせいで財政が悪化。その後も新作に恵まれず、値下げと旧作でしのごうとするが、富裕層をつかんでいる歌舞伎や宝塚と違って、F1はもはやリピーターにはならなかった。

そうでなくても、あんなもの、だれも二度見ない。ただの踊るカラオケだ。役者たちが疲れきっている。作品も、戦争ものか、世間話で、外連味に欠ける。そもそも、舞台は、毎回全チャラにしてリスクを解消するのがふつうなのに、四季は、蓄財のために継続企業にしてしまったから、いったん赤字になると、金利や人件費、設備維持費に耐えられない。いまどきスポンサーもいないだろうから、あとはもはや時間の問題だ。