テレビとデパート

テレビはデパートであることが義務づけられている。娯楽から報道まで、法的になんでもかんでもやらなければならない。だからといって、ケーブルもネットもある昨今、ジジイの愚痴やバカ女のヨタ、能なし芸人のバカ騒ぎのような、客層がバラバラの番組ばかりを流していれば、テレビ離れになるのも当然だ。

これは、スポンサーに媚びた営業が、浅知恵で現場に口を挟みすぎるのだ。視聴率を上げてスポンサーを納得させようとするなら、テレビにとって、ターゲットマーケティングは自滅的な手法だ。映画で『クレヨンしんちゃん』が『寅さん』同様の安定路線をとっているのは、子供から大人まで、広く浅く客を拾って、誰でも楽しませるからじゃないのか。

デパートは、いまだF1ターゲットなどと言って、有名ブランドをテナントに依存している。そのせいで、子供も、家族連れも、館内から消えてしまった。テレビがああなりたくないなら、古くさいマーケティング手法を捨ててジジイやバカ女、能なし芸人をひっこめ、子供から大人、年寄まで受け入れうる、知的でソフトなキャラクターを使うのは当然のことだろう。