日大の学内庶務情報漏洩事件

同業者として気になる話だ。どこの業界にも、社内の不正や不倫、派閥対立などのトラブルはあるものだが、こうして庶務の生情報が出てくると、組織全体の人間関係を破壊するほどの威力がある。

しかし、奇妙なのは、日大ほどの巨大組織の中の一病院の一庶務課長ごときが、なぜ他の学部や附属学校の情報まで持っていたのか、ということだ。普通の企業であれば、極秘の問題は、トップと関連部署長だけが口頭で情報を交換する。どうしても書類を残す必要がある場合にも、ファイルは暗号化してロックし、各担当部署に隔離する。

個人的な窃視趣味のハッキングであれば、不正アクセスそのものが、自動的にアラームを出すはずだ。しかし、彼のデータにはロックがかかっておらず、愛人その他のメールまで抜き取ってアーカイブしていたのことだから、この課長は、トップから学内において裏の業務として正規に特殊なアクセス権限を与えられていた可能性がある。さて、いったい誰の子分で、何をやっていたのやら。『暗黒の日大王国』では、毎度、総長選がドロドロに揉める。これからが見ものだ。