北ヨーロッパ全域で暴風雨の閻魔様来る

 チリの地震と、その津波騒動ばかりがニュースになっているが、先週末からヨーロッパもえらいことになっている。暴風雨のEmmaだ。Xynthiaと呼んでいるところもあるが、名前はなんであれ、ハリケーンなみの災害だ。

 スペインやフランス西岸は高潮で水没しちゃうし、パリのドゴール空港は当然、閉鎖。ベルギーから北ドイツ、バイエルンチェコまで、屋根はぶっとびまくり、木は倒れまくり。バスまで横転してしまうくらいだ。だいいち、高潮ったって、満月の大潮と重なって8メートルっていうんだから、津波とはまた別の意味で大変だ。(津波はエネルギーが違うんだけどね。)

 去年の2月のフランスの暴風雨はすごかったけれど、今年のはさらにひどいことになっているらしい。なにしろ被害の範囲があまりに広い。

 しかし、こういう事件が起こるたびに思うが、日本はほんとうにヨーロッパのニュースに弱いな。英語っきゃわかんないから、ヨーロッパの話も、ヨーロッパ外の英国だの米国だのを経て入ってくる。

 とはいえ、そもそも暴風雨の名前も、2つに分かれてしまっているように、じつは、ヨーロッパ自身ですら、ヨーロッパの全貌を全体的に把握できていない。そりゃ、ポルトガルから、トルコまで、って、ヨーロッパが急激に拡大しすぎた。言語的な問題があるのはもちろんながら、いまだに統一メディアのネットワークが確立されていない。

 日本が良くも悪くも統一化したのは、細長い国土にあって北海道だの鹿児島だの、日本のへりっちょで幕末維新で反乱があったから。連中の動勢を監視するために、電信網が確立された。一方、ヨーロッパは、ナポレオン戦争のときにフランス中心の通信網が作られたが、その戦争に関係の無かった地域や国は、いまだに情報的なつながりが薄い。同様に、日米は、貿易のために、太平洋にぶっとい海底ケーブルがつながっているが、日中戦争に負けて以来、大陸側とは、回線も人脈も弱い。

 チリの地震なら準備もできるが、日本の西側でなにかあったとき、大丈夫なのか。災害でもなんでも、なぜか世界は西側から東側へ動くものだ。戦前のような余計な工作員はいらないけれど、大陸側の情報通信を強化しないと、いろいろ備えが間に合わない気がするが。