スタンドアローンとX3D

 近ごろ、パソコンというと、一般の人々は、もっぱら通信機器のようにネットにつなぐのが当然となっているようだが、私などの場合、ワープロだの、3Dだの、ひたすらスタンドアローンで使っていることが多い。外につないだところで、そこは猥雑な繁華街のようなもので、そんな騒がしいところに自分のほしいものはない。自分にとって関心のあることは、図書館の書庫の奥、当時もまったく売れなかった専門書の中の数行として、人知れず、そこに眠って私を待っている。

 というわけで、忙しいにもかかわらず、古く部厚い本を参考に、昨今、X3Dのモデリングにはまっている。X3Dなんて、十年も前にできたのに、たしかに世間ではまったくはやらなかった。もうダメだろ、と言われても仕方ないような3Dプログラミングだ。

 でも、そんなことは自分には関係がない。ネットにつないだところで、X3Dに関して、いまさらたいした情報などないし、そんな情報どおりにはブラウザも動きゃしない。実際にプログラムを書いてみて、ほんとうに動くかどうか、やってみるしかない。

 おもしろいのは、距離をマイナスにしたりしても、機械はバカだからそのまんま動いてしまうことだ。それも、距離がマイナスだと、世界が裏返る。距離がマイナスの世界とはこういうことか、というのが、目で見てわかる。で、なんの役に立つのか、と言われても、困るのだが。

 X3Dは、もともとネットで動くことを想定して作られた規格なのだが、ブラウザの性能からすると、人のパソコンでの再現はあまり期待できない。もともと別世界というのは、他人に見せるためのものでもないのかもしれない。