X3Dの表現力はあなどれない2

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 これは、ジェットコースターのレール。こんなのも、エクセルで生成した数列で組み上げていくことができる。このレールの上を、連結コースターが走り抜けるのだが、自然というのは、加速、減速も、結局、数列にすぎない。ただ、面倒なのは、加減速をXYZにベクトル分解して、各時点の位置を割り出し、ポレーターも3つを同時に動かさなければならない、ということ。(コースターの場合、向きも入れて、さらに4つ。それを各車両ごとに。まあ、エクセルからのコピー&ペーストだから、手作業は、あっちこっちを参照するエクセルの代数式を作るところだけ。)先述のように、X3Dの規格を作ったやつが、現場をよく理解していなかったから、こうなった。

 ほかにも、そこらの普通の地図をエクセル(縦横を正方形にする)の下に敷いて、その等高線から標高メッシュを起こす、なんていうのも、よくやる方法。もちろん日本だの、アメリカだの、スイスだの、標高メッシュは、数値データが公式のものも入手可能だが、50メートルメッシュでは、かなり荒い。10メートル単位の建物なんか置けたものじゃない。そうなると、その補間は、手作業で行う必要がある。

 そりゃ、なめらかなものなら、ポリゴンを組んで、専用3Dソフトでレンダリングした方がきれいだろう。だが、概念的な問題を扱うなら、X3Dは、その数字を生で扱えるという意味で、ずばぬけている。おまけに、読み出しも書き換えも、メモ帳でできる。そのうえ、それを3Dとしてマウスでグリグリと回して見られる。

 レゴ好きなら、X3Dはたまらんおもしろさがある。ようするに、いわゆる3Dソフトとは、方向性がまったく違うのだ。見た目重視なら、専用3Dソフトの方だろうが、物事の本質として、存在する、とか、動く、とか、自然の生成や現象のような抽象度の高い問題を扱うとなると、むしろ余計な見た目のノイズにじゃまされない方がわかりやすい。もっとも、こういうことを楽しめる、楽しいと思えるのは、世間ではあまり多くないのかもしれないが。