感謝祭とブラック・フライデイ

 10月末がハロウィン、11月末が感謝祭、そして、12月末はクリスマス。いろいろ秋も忙しい。

 で、今週末は早くも感謝祭だ。11月26日の木曜日。備蓄を食い尽くしてしまったピルグリム・ファーザースの1621年の最初の収穫に由来することになっている。だから、ハロウィンやクリスマス以上に、典型的な、というより、まさにアメリカの祭日だ。それも1941年になって、ようやく全国的な祝休日になったのだから、たかだか60年。

 七面鳥を食べるのも、こんな変な、でかい鳥、ヨーロッパでは見たことも、食べたこともなかったものだからだ。だいたい、ターキーなんていう名前からして変で、メキシコの鳥なのに、トルコ鳥という意味だ。これは、焼いてしまうと、トルコ経由で入ってきたアフリカのホロホロ鳥と区別がつかなったことによる。

 感謝祭が広まったのは、しかし、なんと言っても、アメリカ的な消費主義の年末商戦の火ぶたとしてだ。クリスマスへ向けて、木曜の翌日の金曜から大売り出しが始まる。年内の商品売り切りへ向けて、一斉に値下げされる。

 だから、感謝祭翌日の金曜は、月末でもあり、どこも大混雑、大渋滞を起こす。これを、ブラック・フライデイと言う。デパートや商店も、早朝5時から、それどころかもっと深夜から店を開ける。だいいち、みんな店の前に並んでいるのだ。ボケボケしていると、シュワルツェネガーの『どこもかしこもジングルだらけ』のように、人気のクリスマス・プレゼントを買い損ねる。

 とはいえ、世界の景気は、このありさま。いまさらティファニーだの、ヴィトンだのという時代でもあるまい。そんなの買っても、セレブになんか、なれはしない。まあ、まだ中国あたりは、いまが勝負、なんて、思っているのだろうが。日本は、年寄の年金だけが厚遇される一方、働く世代は、あちこちボーナスカットの話ばかり。年末商戦なんて、ボジョレー並みに、どうでもいいな。まさにブラック・フライデイだね。

純丘曜彰ブログ速報版はこちら:http://sumioka.justblog.jp/blog/