シャレイドとクリシエ1

 最初は、窓の無い部屋。次には、なにもかもが止まる。しかして、その全体は、新月の晩。私はだあれ?

 これが本当のシャレイド(シャレード)だ。フランス語に二重母音などないから、シャラッドと言うのが正しい。南フランスではやったなぞなぞの形式。これがフランス革命期に英国に入って、大がかりな3幕ものの芝居仕立てになり、その後、簡潔化して、いわゆるジェスチャー・ゲームになった。

 もともとフランス語が、語尾を発音しないから、一語と、他の部分的なシラブルと一致してしまう単語が続出する。だからこそ、シャレの謎かけが成り立つ。ある単語に、音として別の単語が含まれ、それが物事の真実を含んでいるところが重要。たんに、音が同じ、というだけでは、ダジャレでしかない。

 しかし、フランス語かぶれの貴族はともかく、英国の一般人は、英語では、その謎かけの原型を保つことができず、その隠喩性の魅力を、ジェスチャーでしか表現できなかった、ということだろう。

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