本格ミステリの定義(決定版!)2

 この一件と前後して、「本格ミステリ」とはなんであるか、の議論があちこちで行われた。2000年に講談社が年鑑アンソロジー『本格ミステリ』を組むに当たって「本格ミステリ作家クラブ」を作ったことが大きい。

 ここでの論点は、しかし、現実性があるかどうか、ではない。だいいち、「本格ミステリ大賞」のトロフィーが京極夏彦のデザインであるように、「本格ミステリ」は、最初から「本格ミステリ」からかなりズレてしまっている。

 そう、「ミステリ」は、もともとかなり広範なジャンルで、なにが「本格」なのか、など、決まるわけがない。最後まで謎が解けないオカルト的サスペンス・ホラーも、それこそ「ミステリ」で、こういう怪異譚の方が「本格」だ、と言われてしまうと、返す言葉がない。

 我々が「本格ミステリ」ということで思い描いているジャンルは、じつは、「デテクション(謎解き)」と呼ばれるべきものであって、むしろ広範な「ミステリ」の中でもかなり周縁部のものだ。汗臭すぎる「ハードボイルド」だの、警鐘的なメッセージ性の強い「社会派」は、ここには入らない。本格的な「デテクション」は、あくまでスマートな「知恵落とし」でなければならない。

 いや、それはおまえが勝手にそう思うだけだろ、と言うかもしれない。実際、そういう勝手な定義がちまたに溢れ、作家のだれもが、我こそが本格、と名乗っている。しかし、それは間違いだ。というところで、その論拠については、明日に話を引っ張ってみる。

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