ミッキーマウスのオカルト6

 『魔笛』において、アルルカンは、緑のパパゲーノになるが、その黒い面は、モノスタトスに引き継がれる。また、ヨーロッパにおいて、煙突掃除人、葬儀屋、大工、などは、黒い服に決まっている。そして、この世とあの世の間の仕事として、差別と畏怖の微妙な関係に置かれていた。だいいち、サンタクロースだって、もともとは真っ黒だ。緑のグリンチシュレック、白黒のビートルジュースやキャットインザハット、ジャック・オランタンも、彼らの末裔に位置づけられる。

 ミッキーマウスも例外ではない。黒いネズミは、南部ミンストレルショーのように、白い手袋とどた靴をはかされて、アルルカンよろしく、いたずらのし放題だった。その後、妙な優等生になったが、それで出自が変わるわけではない。(それにしても、ネズミに飼われる白い犬のプルートとネズミの友人の黒い犬のグーフィの関係はどうなっているのだろう。グーフィがプルートを散歩に連れて行ったりもするのだろうか。)

 とくに問題なのは、ハロウィンだ。たしかに万聖節というのは、カトリックの中にある。というか、聖人を持たない新教にはない。それで、本来、11月2日の死者の日が繰り上がった。さらに言えば、東方教会ポルトガルでは5月1日の前後になる。いずれにせよ、その元は、ラミュレスと呼ばれる古い古い、妖精の女王である地母神と死者たちの祭。

 なんにしても、こんなものは、せいぜいお彼岸のような墓参りの日というだけで、ヨーロッパでは、ほとんど廃れていた。ところが、ディズニーがマンガでがんがんとハロウィンを広めた。ディズニーは、新教国アメリカに、なぜこんなイベントを広めたのだろう。


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