ベタの字組で10メガ!

 数年来の懸案の仕事が一段落。といっても、終わったわけではないし、なんども一段落して、ここまでだんだんに仕上がってきたものだから、なかなかたいへん。

 インデザインで、まったく図表無しなのに、10メガ、688ページ。それも、ちまちま、あちこち飛びながら直していくから、先週来、ファイルのどこかが壊れて、白い行が出てきたり、全行長になったり。こうなると、コピーもなにもできないし、やたらいじるとさらに壊れてしまうので、別ファイルを作って、そこに少しずつ移動して、破損部分を特定。そこだけ手作業で打ち直して修復。これは、かなりはらはらした。

 私の場合、だいたい半年でパソコンが壊れる。そりゃ、オフィスと一太郎、アドビのCSにプレミア、3D関連、MIDI関連を載せてカリカリやっていれば、どこかおかしくなるに決まっている。フォーマットしてリブートするしかないのだが、ヴィスタはほんとうにうっとおしい。リカバリーディスクで初期状態に戻しても、その後、ごちゃごちゃと追加のパッチをネットで読みに行くので、1日では終わらない。そのうえ、アプリケーションも、カスタマイズファイルがうまく載らない部分があって、結局、これまた手作業。というより、どこをどうカスタマイズしたかなんて、覚えているわけがない。

 それにしても、パソコンは、なんでこんなに面倒くさいのか。TK-80コンパチからいじっているが、どんどん面倒になっていく。セキュリティなんかどうでもいいから、おかしくなったら、すぐ簡単にリブートできる方がいい。ライセンスだってインチキしているわけでもないのに、いちいち認証がどうのこうの、うるさいよ。それも、理系のバカがライセンスシステムを考えるから、同じマシンでディスク交換しただけでも、インストールの規定回数がエクスパイアしたとか言い出す。それで、いちいち電話をかけて、事情を説明しなければならない。

 これだけヤワな機械なのがわかっているくせに、いまだにデータのバックアップ以上のフェールセーフの発想がないのが不思議だ。でも、データが壊れてくるのは、たいていそれ以前に、アプリケーションの方が壊れてきているからだ。重ね書きしたところで、OSとあちこちがかんでいるから、そんなことで直ったためしはない。だいいち、肝心のHDDがへたれの消耗品なのだから、どうしようもない。むしろアプリケーション部分は、書き換えなしのDVDかなにかからつねに読み出して動いてくれたなら、もっと安全だろうに。

 ヴァージョンアップも高いし、インク代も高いし、機械が安くなっても、ランニングコストはぜんぜん下がらない。毎年、新しくなるソフトに限って、ほとんどいらない機能がふえるだけ。それどころか、オフィスの2007は、リボンとか言うへんなメニューになって、どうにも使いにくい。ふつうのプルダウンでいいよ。

 ようするに、開発に哲学が欠けている、と思う。便利とはなにか、考えれば、いらない機能だらけなものはいらないんで、コンビニ並みに、ふつうに使うものだけあればいい。特殊な設定なんか、いらないものの典型。まして、閉じ括弧や連番の自動挿入なんて、よけいなお世話もいいところ。いちいち外すカスタマイズをしなければならないなんて、発想がまったく逆だ。だいいち、そんな機能に引かれて買う客なんか、どうせそんな機能まで使わないって。

 データがやたらでかいのも、こういういらない機能のせいで、変数項目がやたら増え、フォーマットが膨張しているから。そして、そのためにデータが壊れやすくなる。画像の白黒と同様、ベタ組指定したら、よけいな変数を含むフォーマットではなく、最小限のフォーマットでガンガン使えるといいのだが。ドシロウトじゃあるまいに、ごちゃごちゃとした文字飾りなんて、いらないよ。やりたければ、イラストレーターで自由に作って貼り付けるから。