ニュースも直販時代

 新聞社の印刷工場も暇らしい。設備投資しすぎだよ。いったいどれだけ紙の新聞が売れると思ったのだろうか。それで、最近は、自分のところの新聞以外も引き受けているそうだが、それだって売れるわけがない。

 テレビ雑誌は買うが、新聞は買わんなぁ。特売チラシだけほしい。ニュースなら、ネットで十分。それも新聞社のサイトなんか絶対に行かない。AP、ロイター、AFP、CNN、せいぜい時事と共同。新聞は、自分で取材もせずに、机上でそれらの記事を足したりひいたりしているだけの場合が多い。まして、政治ネタになると、ちかごろの新聞は、ライブドア・ニュースなみの釣り見出し。内容までまるっきりのガセで、確信犯的に世論をミスリードしようとする。なんでそんなの、カネを払ってまで、つきあわなければならんのだ?

 以前、論説委員の給与を聞いて驚いたが、そんなのがごちゃまんと本社にいる。いや、取材と称して、出勤もあまりしなくていいらしい。会議以外は、出勤してもすることもないしね。それで、家でネットでも見ながら、適当に社説の草稿とか、犬声塵語だかを書き散らして、メール送信するだけ。高い月給が保証されている以外は、やっていることは2ちゃんねらーと同じだ。それもあまりに論説委員の人数が多いから、月に1回、書くか書かないかだとか。さすが、そこがネット中毒の2ちゃんねらーとは違う。それにしても、原稿用紙の単価からすれば、400字数十万円。すばらしい。一流作家以上だ。しかし、最近は、さすがに新聞社も論説委員だらけなものだから、地方のテレビ局に天下って、テレビは見ずに新聞読んでお茶飲んで温泉三昧、ゴルフ三昧というのもある。なんにしても、幸せな毎日、幸せな一生だ。

 新聞も、大学やテレビ局と同じで、箱だの紙だの電波だのにカネをかけすぎだ。現業部門に対し、一般企業同様に、ピラミッド型の管理部門が乗っている。それどころか、いまや薄い2階建てのプレハブの現場小屋のうえに、30階の管理棟ビルがそびえ建っているようなもの。下は日当たり悪いし、上からの騒音はすごいし、記事を上げても、かってに書き換えられるし、もう、やってられない、というのが本音だろう。まして配達販売営業する店舗の方はたまらない。本社から毎日、大量の腐った牛乳がガラス瓶で届けられてくるようなものだ。売ろうにも売れないし、捨てるにも重いし、そのくせ、カネだけは請求される。かといって、転業もままならない。

 ドイツでは、スーパーの店頭で、シXXバンクの偉そうな人が勧誘をさせられていた。ぱりっとした高級スーツをきて、作り笑いして、買い物のおばちゃんたちだの、工場帰りのおっちゃんたちだのにパンフレットを手渡そうとしている。むりだよ。なんで、ふつうのおばちゃんやおっちゃんが、あなたの銀行に口座を作るの。高い金利つけたって、利殖する余裕なんかないって。あなたの給与の10分の1くらいで、みんな生活しているんだよ。でもなぁ、なんとかしないと、銀行、つぶれちゃうものなぁ。たいへんだな。