VRMLからX3Dへ

 VRMLの規格は、結局のところ、マイクロソフトエクスプローラの独占問題に巻き込まれ、そのビューアーが標準装備されなかったところで空中分解した。それが、いま、またX3Dとして復活してきた。

 ネット上で3D画像を送るくらいなら、3D情報そのものをテキストで送った方が速い。ただしクライアント側に、リアルタイムで3Dに再現するパワーを必要とする。VRMLのときもそうだったが、うるさい連中が再現性に注文をつけて、規格ばかり複雑にするものだから、プラグインメーカーが放り出してしまった。そんな高度なの、ふつうのパソコンで動くわけがない。

 X3Dになった、ってったって、文法がXML系になっただけで、中身はVRMLと変わらない。だから、簡単に翻訳できる。が、グラフィックに関して、十年前とパソコンの性能がそんなに変わったわけじゃない。リアルタイム3Dは、やたらパワーが必要なので、最近のノートパソコンでは、そっち方向の性能はむしろダウンしているくらいだ。にもかかわらず、また理系の連中が言語ばかり複雑にして、あれもこれも盛り込もうとする。

 ネット3Dなんて、適当に透視画で動いていれば十分なんで、レゴをやったことがあるなら、それでもけっこう楽しめるのを知っている。でも、3D=リアルな造形、なんて思っている電気バカはあまりに多い。連中をどうにかしないと、またこの新しいX3D規格も自滅してしまうだろう。

 だいだいモデラーを使って3Dをいじるやつなんて、ろくなもんじゃない。デカルトの時代から、生の数字と空間とを頭の中で行ったり来たりしてこそ、おもしろいんで、モデラー頼みで細かな数字だらけのIndexsetなんか作るくらいなら、2Dの画像につぶして送り込めよ、と思う。