チェコのCG映画『コジ(Kozi pribeh)』と『ニコ(niko)』

 日本にはほとんど入ってこないが、旧東ドイツチェコも子供番組の宝庫だ。『パットとマット』は、ひたすら事態が悪化する一方の展開と、それでも驚きの復帰、そして最後のやっぱりオチ、と、8分の中で、練り込みが見事。

 近頃は、とくにチェコが、ものすごいCGも作っていて、これがまたぶっとんでいる。千年来の人形劇の伝統があるから、CGの造形やアクションのデフォルメが他の国にないくらい洗練されている。CGとしての質感だのリアリティだのなんか、最初から求めていないのがすごい。映画の魅力は、キャラクターじゃなくて、なんと言っても、その動き方だからね。

 チェコ、なんて、日本にとって縁遠いかもしれんが、戦前からの一大工業国で、ドイツの銃や戦車のほとんどがじつはチェコ製だった。いまや電子大国に生まれ変わり、ヨーロッパのパソコン部品の大半を製造している。たとえばイイヤマのディスプレイなんかも、こっちではチェコ製だ。

 とにかくカラクリものが大好きな連中で、ふつうのスーパーの中の本屋で、たださまざまなものの構造図面だけが入った本が一般の人に売れていたりする。観光案内なども、建物でも何でも透視画にして構造説明してしまう。そのうえ、知っての通り、芝居好きで、子供好き。こういう連中がCGをいじくりはじめたら、こんな映画なんかすぐに作ってしまう。