トロトロ!(ロバのトコちゃん)

 最近のお気に入りがこれ。マインツにいると、KIKAでドイツ語版、TVMONDEでフランス語版が見られる。ミッフィー風の単純な絵だが、ママがノートパソコンを使っていたりするところが新しい。日本のディズニーチャンネルでもたまにやっているとか。名前は、トロトロ。もとはトロットロなんだと思うが、トロトロ、としか聞こえない。

 とにかくこっちでは良心的な子供番組がいっぱいある。大人が見てもおもしろい。なにしろストーリーがちゃんとしている。もちろん、一部にはキャラクター先行で、話になっていないのもあるが。(たとえば、『モントベア』『機関車トーマス』なんかは、出来事があるだけで、まともな物語になっていない。むしろ根強い人気の『スポンジ・ボブ』や『シンプソンズ』の方が、意外にいけている。)

 日本も昔は物語の練り込みに手間をかけていた。『ハイジ』なんか、東映の任侠映画の脚本家たちが本気でうなって作っていたんだから、30分の間に泣かせるツボをきっちり踏まえていた。ところが、おもちゃ屋がスポンサーになってから、とりあえずキャラクターが動けばいい、てなもので、人情の機微もなにもなく、どひゃーん、やったー!、で、みんなおしまい。営業の力が強すぎるのだろうが、そんなのばっかり作っていて恥ずかしくないのか。いや、自分が喰うためだから、恥ずかしくなんかないんだろうな。ほかのことなど考える余地は与えられていないもの。

 不思議なのは、NHKで、スポンサー絡みではないのに、やはりひどい。もちろんいいのも、いくつかはあるが、大半は、長年の縁故絡み。いいかげん、もっと才能のあるチームに交代したらいいのに、と思うが、惰性で作っている。物語の体すらなしていない。それでも子供は文句も言わずに見てくれるが、やはりひどい。だいたい有料独占全国局のくせに、おもちゃだの、雑誌だの、利権商売を広げすぎだよ。