oxygen AVCHD player を使ってみた

 ふだんパナソニックのハイビジョンビデオカメラを使っているのだが、知ってのとおり、これは、パソコンでは、DVDに焼く以前に、手を焼くことになる。1080pで30fps、16:9のフルハイビジョンのAVCHD規格は、生ファイル拡張子.mtsとなる。実質的にはmpegの一種なのだが、多くのソフトが未対応だ。

 致命的なのが、premiereがこれに対応していないこと(撮影データ等を分離した.m2tsには対応している)。adobeからすれば、AVCHDなんか、日本の電気屋が勝手に作った民生用の規格だ、くらいのつもりなのかもしれないが、データの品位と内容は、従来のプロ用以上に高い。というより、高すぎて、汎用パソコンごときでは再生は手に負えない、というのが実情だ。

 これはコーデック(データを圧縮して戻す形式、AVCHDの場合、画像がAVC/H.264、音声がAC3、つまりDVDではなくblue Rayを想定したもの)がどうこういうような問題ではない。それ以前に、データを格納するコンテナがでかすぎるのだ。リネームだけして幸運を祈るとか、スプリッタでばらして再生するとかいう手もあるようだが、きわめて不安定。ほかには、高価なwinDVD9plusというアプリケーションがAVCHD対応をうたっているが、どんなものなのだろうか。どのみち、あれでは再生だけで、編集はできないし。

 プロ用のMedia Composerの実績を積んできているavid社は、一般向けのPinnacle Studio でも、ver.11からAVCHDに対応している。これも、すでにver.12が出ている。premiereはもちろん、再生しかできんwinDVDと比べても、これはさらに安い。ただし、問題は他の画像処理ソフトとの連携性だ。やはりadobeのCS(クリエイティヴスーツ)は捨てがたい。ばらばらのソフトでは、途中の対応データ変換が面倒だ。技術的には、SOHO向けのadobeだって、もはやできないわけではなかろうに。

 そこに、このoxgen AVCHD player が出てきた。lite版はフリーソフトだ。さっそく使ってみたが、ノートパソコンでは、ダメだ。まあ再生はできるのだが、あきらかにコマ飛びしている。カメラを三脚に固定した、動く部分が少ない画像なら問題ないかもしれないが、ハンディとして採った絵では、再生が追いつかない。まあ、lite版を、ファイルの中身の確認に使うくらいか。この品質では、有料のプロ版を買う気にはならない。

 とはいえ、ソニー同様、ようやくパナソニックも、編集再生ソフトを自社で出した。古いモデルに対しては、有料でアップグレードできるそうだ。これだと静止画の切り出しもできるらしい。しかし、結局、これも、じつは.m2tsに変換してから再生しているので、生の.mtsを再生しているわけではなく、そのうえ、通常はコマを間引いてごまかしている。

 なんにしても、AVCHDの普及は速い。世界中が、このAVCHDに切り替わって行っている。この高性能なら、いまさらベーカムなど必要ない。が、プロになるほど、なんだ、これ、生から編集できんやんか、と、みんな文句だらけだ。こういうヘゲモニー規格を出すなら、きちんと標準的な編集ソフト会社とも連携して同時開発してくれないと、困る。