アベル・フェラーラ

 キーファー先生、スコセッシの次はフェラーラだ。まあ、言われないと思いつかない展開だが、スコセッシの2002年の『ギャング・オブ・ニューヨーク』の元ネタは、たしかにフェラーラの1990年の『キング・オブ・ニューヨーク』だろう。

 日本では、タランティーノが人気だが、その元はフェラーラだ。スプラッタの『ドリル・キラー』(79)はもちろんながら、『Ms.45』(81)は、まさにキッチュ。口のきけない真っ赤な口紅の修道女が、自分を強姦した街のギャングたちに向かってコルト45を打ちまくる。ばかばかしいが、かっこいい。

 この主演をつとめたのが、ゾエ・タメリス・ルント。ミュージシャンでモデル、女優、そして脚本家でもある。フェラーラの『バット・ルーテナント』1992は、彼女の脚本だ。もっとも、この映画の主人公同様、年来、べろべろの麻薬ジャンキーで、1999年に死んだ。