作字グリフレットをインデザインで使う

 昨日の続き。イラストレーターでグリフレットを作字しても、これは、アドビCS(クリエイティヴスーツ)間で共有されていない。そこで使うのが、グリフレットマネイジャーだ。これは、CSにおけるイラストレーターともインデザインとも、まったく独立アプリケーションなので、スタート、Adobe、SING Glyohlet Manager で起動する。

 すると、どうでもいい小塚明朝の外字数千字が読み込まれる。左側のツリーでGlyphletsを反転させ、ここでフォルダ単位で追加をする。すると、そこにフォルダが形成され、階層ツリー構造で、イラストレーターで作った文字がリストに入る。これで、ようやくグリフレットが、CSで共有されたわけだ。

 で、インデザインを起こす。メニューの「書式」「字形」で、字形ウィンドウが開く。(字形、と書いてあるが、ようするに、フォントテーブルの訳らしい。アドビの翻訳センスの悪さは、驚嘆すべきものだ。)このウィンドウは、異字体を探すためだけでなく、すべての文字がクリックで入力できる。先のグリフレット保存で親フォントが指定されていれば、そのフォントの、しかるべきユニコードに作字したグリフレットが保存されているはずだ。

 しかし、親フォントが指定できなかった場合、この字形ウィンドウの最も下の、フォント欄をドローダウンして、「外字」を探す。これがここに見えれば、ラッキーだ。無くても驚くことはない。グリフレットマネイジャーにグリフレットを追加したり、更新したりすると、「外字」そのものが消えてしまうことがしばしばある。その場合、ここでマシン自体を再起動し、インデザインを起こす。こうすると、マシンのフォントテーブル自体が更新され、インデザインにも「外字」が出てくる。

 さて、字形ウィンドウの表示を「すべての字形を表示」にして、下のフォントのドローダウンで「外字」を選択。そして、サイドバーを下げると、その最後の方に、逆順で作字したグリフレットが表示されているはずだ。小さくて見えにくければ、この字形ウィンドウそのものを拡大するか、右下のへんな山の大きい方をクリック。

 入力したいグリフレットをクリックして、さらにクリックすると、インデザインにふつうの文字として入力される。これならルビも振れる。ただし、すでにフォント指定があると、フォントロックがかかってうまくいかないので、別のフレームグリッドを作って、そこに入力。これをコピーして、Alt+Ctrl+Shift+Vで、本来の場所に強制入力(グリッドフォーマット無視で入力)する。

 なお、先述のように、インデザインの字形ウィンドウの「外字」は、かなり不安定だ。インデザインを起こし直すと、グリフレットが別のグリフレットに勝手に置き換わったり、そもそも「外字」フォントが見つからない、とかいって、ピンクのゲタに変わったりする。グリフレットをイラストレーターで修正した場合、同じファイル名で保存し、グリフレットマネイジャーを更新すると、インデザインの表示も更新される。

 余談ながら、昔ながらにイラストレーターで作字その他をemF形式で書き出し、インデザインに配置で張り込むと、画面上は問題ないのだが、PDFで書き出した際に、輪郭ラインに太さが生じ(当然、イラストレーター上で、輪郭は、無し、に指定していると思うが)、文字そのものが微妙に太ってしまう。面倒だが、きれいな出力には、このややこしいグリフレットを使わなければならない。