教授会の憂鬱

 大学には教授会というものがある。父がいた旧国立大学などでは、その名のとおり自主独立たる大学の最高議決機関だったのだが、うちのような私立では、報告書類の読み合わせ会のようなものにすぎない。肝心なことは、学部長会議、もしくは理事会で決まり、現場にはなにがどうなっているのかよくわからない。

 しかし、憂鬱なのは、会議の中身ではない。部屋だ。暑いのだ。うちの大学では夕方17時で空調を止めてしまう。そこに大勢の加齢臭ムンムンのオヤジたちが集まるのだから、不愉快でないわけがない。

 それゆえ、私はできるだけ早く会議室におもむくことにしている。窓の近くの席に座るためだ。ところが、窓を開けていると、高校のブラスバンドが大音量で練習を始める。まあ、書類は見ればわかるので、偉い方々の御発言は、よく聞こえなくても問題はない。それに、会議自体も、なんの議論もなく、今日も早く終わった。