古代2 ソクラテス以後(BC5C~BC4C)魂の世話としての知への愛1

時 代 背 景

 対ペルシア軍事同盟の資金を横領し、海上覇権を握って、独善的民主制をしいて繁栄するアテネに対し、前五世紀後半、陸上覇権を持つライバル都市スパルタはアテネと開戦し、《ペロポンネソス戦争》が始まった。この戦争は、一応はスパルタの勝利に終わるが、しかし、このスパルタもすぐに別のポリスに大敗し、前四世紀前半ばは、慢性的に諸ポリス間の戦乱が続くようになってしまった。

 このような中、前四世紀後半には、北の小王国マケドニアアレクサンドロスは、全ギリシアポリスを統一し、さらに、オリエントのペルシアをも破って、インドにまで達する大帝国を築き、世界的な文化融合をはかった。しかし、彼の死後しばらくして、この大帝国は再び諸小国に分裂してしまう。

 前3世紀になると、ローマがイタリア半島を征服し、また、この征服戦争で発言力を強めた平民たちによって貴族共和制から民主共和制に移行し、さらに、地中海征服へと進出していった。前三世紀半ばから一世紀にわたる《ポエニ戦争》によって北アフリカを獲得し、また、前二世紀半ばから前一世紀にかけてギリシアやマケドニア、エジプトをつぎつぎと支配下に入れ、紀元直前には、地中海を中心とする巨大なローマ帝国が出現することになる。