【アルケー(始源)】

 ‘始め’‘根本’という意味のギリシア語

 アリストテレスの『形而上学』Δ(「哲学事典」)-1によれば、アルケーとは、

 1 事物の運動の端緒

    たとえば、道の一端

 2 事物の最も善く成し遂げられる端緒

    たとえば、学問の入門書

 3 事物に内在する、その事物生成の端緒

    たとえば、脳髄

 4 事物に外在する、その事物生成の端緒

    たとえば、子供の父母

 5 事物を動かす意志を持つもの

    たとえば、国家の君主

 6 事物が知られる端緒

    たとえば、論証の前提

  のことであり、これらに共通することは、「そこから始まる第一のもの」であるということである。

 アリストテレスはこれに対して、ものごとは単一の原因からのみでは始まらない、として、《4原因説》を打ち立てた。